しごとの本その他舞台監督読本

舞台監督読本
舞台はこうしてつくられる

舞台監督研究室 編・著
定価:1,100円(税込)
A5判196頁
ISBN978-4-903024-31-8

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誰も教えてくれなかった
舞台監督の職能の世界

ミュージカル・演劇など舞台芸術の世界でよく聞かれる疑問、
「舞台監督って何するヒト?」

プロデューサーと予算配分を話し合い、
演出家のイマジネーションを実現し、
照明・音響・美術といった専門家を取りまとめ、
公演本番では舞台の建て込み(設営)からバラシ(撤去)までを主導し、
はては稽古から本番までの時間管理に小道具の調達まで、
舞台芸術創造と制作のあらゆるシーンに登場する舞台監督。

でもそれって、すべて舞台監督がやるべきこと?
実は舞台監督たち自身も“自分たちの仕事の領域"に確信が持てなかったりする。
本書はそんな「舞台監督ってなんだろう?」という彼ら自身の議論がきっかけで生まれた自己分析と検証の記録です。

8人の著者によるリレー形式で語られる内容はさまざま。
職制に対する本質的な考察に始まり、具体的なテクニックと段取りの解説から日々の活動の一瞬を切り取ったエッセイにいたるまでを読み進めるうちに、舞台監督という仕事の恐ろしいまでに深くて広い領域が浮かび上がってきます。
舞台芸術制作のあらゆるプロセスにタッチする舞台監督の“いま"を知るための総合解説書として使えるだけではなく、読みすすめるうちに“これから"の問題、彼ら自身が抱えている疑問が浮かび上がってきます。

「ここが議論の出発点になってほしい」という舞台監督たちの想いが伝わる、“答え"ではなく“問い"をそっと差し出してくれる、そんな一冊です。

<目次>
第1部 舞台監督の考察
序文
  舞台監督のはじまり
  視点とスタンスについての考察
1.事前準備
  台本の読み方
  チーム作り
  予算について
  公演場所
  スケジュール
  稽古場
2.稽古期間
  稽古期間
  予算執行について
  ある稽古場の仕事
  プランの具現化と発注
  お金の話をしようか
  本番(舞台稽古)に向けての準備
  密なのか密でないのか
  捕らぬ狸の皮算用
3.本番
  台本の整理と進行台本
  劇場での舞台監督
  時間の差配
  逆算力
  舞台稽古の進行
  修正力と引き出し
  劇場での「舞台監督」の生態(初日まで)
 
第2部 舞台監督の実際
1.実務と各セクション
  舞台監督の実務
  音響と舞台監督
  美術と舞台監督
  照明と舞台監督
2.実務のあれこれ
  舞台監督の持ち物
  書類作成業務
  香盤の書き方
  Cueシート
  禁止行為解除承認
  スキマ産業的な役割
  転換表のつくり方
  舞台稽古スケジュールをどう組み立てるか
  搬入の味付け
  バラシ
  積み込んでみよう!
  手抜きの作法

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